小児神経内科(てんかん・神経発達症・脳性麻痺)とは
脳、脊髄、神経、筋に何らかの異常がみられ、けいれん発作、意識障害、頭痛を訴えている、筋力が弱い、発達の遅れがみられるなどのお子さまを対象とした診療科になります。
小児神経内科の対象となる主な疾患は以下の通りです。
てんかん
てんかんとは
下記のような症状がみられる発作を2回以上繰り返しているとてんかんと診断されます。
発症については、すべての世代で起きるとされています。ただ3歳以下の発病率が高く、18歳までに8割程度の患者さまに発病がみられるとされています。
症状として
けいれん、ボーッとしている、意識を失う、口をモグモグさせる、起床時にイライラ感があるなどがあります。これらの症状があればご相談ください。
検査について
診断をつけるための検査としては、異常な脳波の有無を調べる脳波検査などを行います。
治療について
薬物療法が基本となります。
てんかん発作の状態や発作型により抗てんかん薬の調整をします。
その他外科治療などに対しては必要に応じてご相談に乗ることができます。
神経発達症
神経発達症とは
何かしらの脳機能障害(生まれついての脳機能の発達の偏り)があることによって、人とのコミュニケーションや学習など日常生活に支障をきたしている状態を神経発達症(発達障害)といいます。
症状として
落ち着きがない、癇癪が強い、視線が合わない、友達とうまく遊べない、集団行動が苦手、チック、忘れ物が多い、不器用、夜泣き、寝つきが悪いなど、これらの症状があればご相談ください。
※ゲーム依存、暴力、盗み等の行動障害を伴う場合、当院での対応が困難なことがございます。予めご了承ください。
小児によくみられる神経発達症の分類
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠如・多動症(ADHD)
- 発達性協調運動症(DCD)
- その他の神経発達症
治療について
当院では、指導・対応を工夫する、生活習慣を見直す、薬物療法などを行います。
脳性まひ
脳性まひとは
出生前の状態から新生児期(生後4週以内)の間で、脳に形成異常や損傷がみられることになります。
症状として
手または足が動きにくい、マヒしている、顔面が非対称、姿勢を一人で保つことができないなどがあります。これらの症状があればご相談ください。
治療について
現時点で根治させる治療法はありません。
合併症としてのてんかん、呼吸障害、側彎などに対しては、専門科と協力しながら治療を行います。
リハビリテーションとして、理学療法(運動療法、物理療法)、作業療法、言語療法などを組み合わせるなどしていきます。これらリハビリテーションは、より早い時期から行うことが推奨されています。
発達検査
当院ではWISC検査・CARS検査を行っています。検査は予約制です。
検査のみを希望される方は、誠に申し訳ありませんがお受けいたしかねます。
2~3ヶ月毎に定期受診、相談をされている方を対象に検査日取りを決めます。
検査は臨床心理士・公認心理師が検査を行います。
WISC検査
発達の気になる子どもに対して行われることがありますが、その本来の目的は発達障害を診断するものではありません。 検査結果から子どもの得意な事と不得意な事を把握し、その子にどのように関わればよいのか、どのようなところを伸ばすとよいのかを知る事が検査の目的です。 WISC検査は6歳から16歳11か月の方に行っています。
CARS検査(小児自閉症評定尺度/CARS2)
人との関わりや言葉、感覚、行動などの15項目(人間関係、模倣、情緒反応、感覚の活用、対人反応など)を観察・面接で評価し、自閉スペクトラム症(ASD)の有無や重症度を判断・判定する心理検査です。 医師が必要と判断した場合に行っています。